無料メルマガ【成功起業考察】 2011年4月21日配信

本文タイトル:職業倫理と人道的立場

少し前になりますが、大阪行政書士会の主催で弁護士が講師となって、職業倫理についての講習がありました。

「職業倫理」とは、その職業に就いているがために守らなければならないルールようなもの。

その職業倫理について、弁護士さんはこのような事例を話されました。

『ある企業から破産手続きの依頼を受けました。そして、ある日友人たちとゴルフをやる機会があり、その友人の一人が、A社と取引をするという話を偶然に聞きました。そのA社というのが、今回の破産手続きを依頼してきた企業です。このような場合、その友人にはその事実を話すべきでしょうか?』というような内容です。

破産手続きを進めている会社と取引をするなんて、騙されていることは明らかなので、友人に忠告してあげたいところです。

人道的な立場からすれば、それが正しいのに違いありません。

しかし、それは、弁護士の職業倫理という観点からいうと、NGということでした。

「その友人にとって明らかに不利益になることが分かっていても、そして、その友人から後でいくら恨まれることになろうとしても、弁護士としては、その事実を友人に告げることは許されない。」というようなことをおっしゃっていました。

「人道的立場よりも優先すべきなのが職業倫理であり、職業倫理とはそれほど崇高なものなのである!」ということを、弁護士の仕事の例を通じて伝えたかったのかもしれません。

この弁護士さんの話はここで終わってしまったのですが、「これで終わっていいのだろうか?」というのが正直な感想でした。

弁護士には守秘義務があるので、そのことを友人に伝えることができないことは理解できるのですが、伝える以外にも友人を救う方法があるのではないかと感じたからです。

例えば、破産手続きをする会社の方に働きかけ、友人の会社との取引を中止させるように仕向けるとか。

確かに、職業倫理は大切ですが、人道的部分を全く無視しても良いということにはならないと思うのです。

法律家は、職業倫理を守りつつ人道的立場をも貫ける道を模索し続けなければならないのではないでしょうか。

でも、職業倫理をもう少しゆる〜く考えていたところもあったので、反省もしなければならないとも思い、非常に有意義な講義でした。

あなたの仕事にはどのような職業倫理がありますか?

その職業倫理が人道的立場と矛盾するようなことがありますか?

一度自分の仕事の職業倫理について考えてみてはいかがでしょうか。

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