無料メルマガ【成功起業考察】 2011年8月23日配信

本文タイトル:在庫が運転資金サイクルに及ぼす影響とは?

前回のメルマガでは、運転資金サイクルを機能させるための「掛仕入れ」と「掛売上」の調整の必要性について説明してきました。※前回のメルマガの内容はこちらから⇒

「今回のメルマガでは、在庫が運転資金サイクルに及ぼす影響についてみていきたいと思います。

■ 売れる商品を売れるだけ仕入れて販売すればいいのですが、現実の商売として、それは不可能です。

『もっと仕入れていれば、もっと売れた』ということもあれば、『仕入れた商品がまったく売れない』ということもあるわけです。

『仕入れた商品がまったく売れない』という状況は不良在庫を生むことになります。

それが、『運転資金サイクルを正常に機能させない』、つまり、『資金繰りを圧迫していく』原因になっていくのです。 

それでは、どのように資金繰りを圧迫してくことになるのでしょうか?

理解しやすいように単純な例で考えてみましょう。

例えば、1個1万円の商品を2000個仕入れ、それを1ヶ月で1万2千円で全部売り切れば、2400万円の売上があがり400万円の利益が出ることになります。

経費が月に200万円掛かったとしても、最大2200万円を翌月の仕入れに当てることができます。

しかし、1ヶ月に1000個しか売れなかったとしたらどうでしょうか?

売上が1200万円しか上がらず、800万円のマイナスです。

一応、在庫として1000万円は残ってはいますが。

商売は続いていくわけですから、800万円マイナスしていることは大した問題ではありません。

この時点で問題なのは、手元に1200万円しかお金が戻ってこないということです。

例え、在庫として1000万円は残っていたとしても、それを翌月の仕入れの金額として当てることは出来ません。

つまり、月の経費が200万円掛かったとすると、翌月の仕入れに1000万円しか使えないということになります。

2000個を完売した前者が、翌月の仕入れ為に2200万円まで回せることを考えると、その資金繰りの差は歴然です。

もし、後者が前者と同じ金額の仕入れをしようと考えたら、新たに1200万円の資金を調達してこなければならないのです。

この1200万円の出資ならまだいいのですが、融資となると、元金と金利の返済のリスクを背負うことになります。

このように、過剰に仕入れてしまったために在庫が多量に残ってしまうと、資金繰りをだんだん圧迫することになってしまうのです。

まだ、融資を受けられればいいのですが、融資を受けられない場合も当然にあるわけです。

そうなると、手元の資金が不足して、売筋商品の仕入れさえも制限しなければならなくなります。

こうなると、売上減少⇒仕入れ減少⇒売上減少⇒仕入れ減少という、負の連鎖に陥ってしまいます。

この負の連鎖は資金繰りを悪化させることになり、企業活動を停滞させていきます。

■ これが、在庫が運転資金サイクルに及ぼす影響です。

要するに、運転資金サイクルを正常に機能させるためには、『売筋商品を適正に仕入れる』ことが重要なのですが、しかし、現実の商売ではなかなか難しいものです。

さらに、売筋商品だけを仕入れていればいいかというと、決してそうとも言い切れません。

売上をより効果的にアップさせるためには、売筋商品でない商品も仕入れなければならないこともあります。

これは今回のテーマから外れることになりますので、また別の機会でもあれば触れてみたいと思います。

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