無料メルマガ【成功起業考察】 2011年10月11日配信

本文タイトル:三つ目の最後の資金サイクルとは?

過去のメルマガで、「運転資金サイクル」と「設備資金サイクル」について説明してきました。

そして、資金の流れには、もうひとつ重要な資金サイクルがあります。

それが「資金調達運用サイクル」です。

「資金調達運用サイクル」は、その名称が表しているように、分解すると2つのサイクルで成り立っていることが分かります。

その一つが、資金の借入、返済という「資金調達」のサイクルです。

もう一つは、余剰金の運用という「資金運用」のサイクルです。

つまり、「資金調達運用サイクル」というのは、事業資金が不足した時や余った時に発生する資金サイクルということになります。

「資金運用」というのは、お金が余った状態でのことなので、ここでは、危険度の高い『お金が不足した状態である「資金調達」のサイクル』について見ていくことにしましょう。

会社を運営する上では、「運転資金」としての仕入代金や経費の支払いがあり、「設備資金」として設備購入の支払いがあります。

これらのお金は、本来は回収した売上代金によって賄われるべきものです。

しかし、売上が計画通りになるという保証はないわけですから、お金が足りなくなることも当然にあるわけです。

さらに、「これを機に事業を拡大する」というような時にも、現状の手持ちのお金では足りない場合があります。

お金が足りないのであれば、資金調達によって不足するお金を賄わなければなりません。

このような場合には、「借入」という方法で賄うのが通常となりますが、この借入れたお金を利息を含めて返済していくというのが「資金調達」のサイクルであるわけです。
(まぁ調達方法は「借入」だけではないのですが…)

しかし、この「借入」を行う際には絶対に忘れてはいけないことがあります。

それは、「借入」とは現在の資金不足を先送りにする機能に過ぎないということ、そして、最終的には利息の分も含めて商売上の稼ぎの中から返さなければならないということです。

つまり、現状の資金不足を解決するために、安易に返す当てのないお金を借りてはいけないということです。

「何だぁ…そのなの当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、現実社会では決してそうとは言い切れません。

だから、「借金が雪だるま式に増える」という話をよく耳にするわけですよね。

このような状態になると、借金を返すための借金を重ねる状態になり、もはや事業の運営どころではなくなります。

こういった状態に陥る前に事業規模を縮小するとか、最悪の場合は撤退する、というような決断も必要になるかもしれません。

しかし、このような決断は決して感覚的に判断することではなく、「運転資金」「設備資金」「資金調達運用」という3つの資金サイクルを調整する、つまり、「資金繰り」を判断材料とする必要があります。

事業を運営する(特に拡大する)上では、「借入」というのは非常に有効な手段であることは事実です。

しかし、返す当てもない借金をしてしまうことは会社の存続そのものを危うくすることがある、ということを忘れてはなりません。

資金繰り表というものは、このような無謀な借金経営をしない為の指標となるものです。

今まで、「運転資金」「設備資金」「資金調達運用」という3つの資金サイクルについて説明してきましたが、この3つの資金サイクルを調整する「資金繰り」という概念が会社を永続的に存続させるためには、非常に重要だということをご理解いただけたのではないでしょうか。

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