無料メルマガ【成功起業考察】 2011年12月26日配信

本文タイトル:潜在意識はなぜ存在するのか?(その2)

今回の記事は、成功起業【種の保存論】というテーマの第4回目の記事です。続けてお読みいただくことで内容が理解できると思いますので、どうぞ続けてお読みいただければと思います。

4つ目の『自分の体験を通して得た記憶かどうか?』という基準は、以下のような例で説明することができます。

例えば、数千メートルの上空からスカイダイビングすることを想像してみて下さい。私はまだスカイダイビングは経験したことはないのですが、数千メートル上空から今まさに飛び出そうとして下を見たときの恐怖はきっと尋常なものではないと思います。そう思うのは、たぶん今までに実際に頭にカメラを付けてスカイダイビングをする人の映像を見たことがあるからです。また、スカイダイビングによる事故が発生したというニュースなどの記憶も影響していることでしょう。

しかし、それでも「スカイダイビングは恐い」という思いが、それほど強いわけではありません。恐いから絶対やりたくないという気持ちよりも、むしろ一度はやってみたいという気持ちの方が強いくらいです。それは、自分自身がスカイダイビングを体験したことがないからで、スカイダイビングをやる時の恐怖を現実的には知らないからです。

このように、自分で体験しない事でも想像することが出来ますが、体験が伴わないものは体験したものほど強い印象を残すものではありません。だから、どんなに強い感情を伴った記憶であったとしても、自分自身が体験していない記憶は体験して得た記憶よりも重要度は低くなるようです。

これは、体験することによって、より強い感情を伴うからだと考えることもできるので、『自分で体験を通して得た記憶かどうか?』という4つ目の基準は、3つ目の『感情の強い記憶かどうか?』という基準とリンクしていると考えることも出来ます。

しかし、実際にスカイダイビングを体験してみると、恐いと思うどころか、楽しいと感じてしまうかもしれませんよね…けれどもそれも、体験したからこそ得た感情であり、体験する前に感じた「スカイダイビングは楽しいかもしれない。」という思いよりも、ずっと強い感情なのには違いないのです。そして、強い感情を伴っているので、記憶としての重要度がより高まるのです。

最後に、『繰り返される記憶かどうか?』という5つ目の基準ですが、自分の生活の中で繰り返される記憶は重要度が高いとみなされるようです。

皆さんは、普段よく目にするものは、それが何なのかをすぐに思い出せると思います。例えば、消しゴムを見れば、それがすぐに消しゴムだということが分かります。これは、消しゴムという記憶の重要度が高いとみなされていて、すぐに引き出せる状態になっているからです。

しかし、消しゴムに関して、「楽しい」だとか、「悲しい」だとか、そういった何らかの感情を持っている人はほとんどいないと思います。「鉛筆の文字を消す時に使うものだ。」という認識があったとしても、決して強い感情を伴った記憶でないことは確かでしょう。

本来なら、消しゴムという記憶は強い感情が伴っていない記憶であるのだから、今まで説明してきた基準で考えると重要度は低いはずで、なかなか思い出すことができない記憶になってしまうはずです。それにも関わらず、消しゴムということをすぐに思い出せるのはなぜでしょうか?

それは、消しゴムというものを繰り返して見ているからだと思われます。自分が生活する中で繰り返し見てきたものだから、重要度が高いものとして記憶されるのです。

ドラマや映画でも繰り返して出てくる役者が、その物語の中では重要な人物だと思うものです。たとえ印象が薄い役であったとしても、その役者が繰り返し登場することによって、視聴者にこの物語の重要人物であるかもしれないと思わせることが出来ます。

これは、自分の生活の中でも同じことで、繰り返し目にするものは、自分の生活にとって重要な物として認識されるので、すぐにその記憶を引き出せるところに整理されるというわけです。

私は、この『繰り返される記憶かどうか?』という基準が、最も重要度が高いものと認識されるもの思っていますが、時には強い感情を伴う記憶がこれを上回ることもあります。しかし所詮、感情というものは一過性のものであり、時の経過と共に薄れていきます。ですから、一時的には強い感情を伴う記憶に逆転されたとしても、しばらくすると、やっぱり繰り返される記憶の方の重要度が高くなるのです。

以上の5つの基準によって、『重要度の高低を付けて整理・蓄積されていった記憶(知識)』が『潜在意識』というものの正体だと私は思っています。

この潜在意識は、種の保存にとって重要な知識とそうでない知識を振り分け、必要な時に必要な知識をすぐに引き出すことを可能にしていると考えているわけです。

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