在庫高が少ない時期を選ぶ考え方

業種によっては、在庫高が少ない時期に決算が来るように事業年度を定めた方がいい場合があります。

それは、自社に在庫を多く抱えなければならないビジネスを展開する場合です。小売業などはまさにその典型的な業種です。

それでは、小売業などの在庫を多く抱え込む業種は、事業年度(つまり、決算月)を選ぶ際に、在庫高が少ない時期を選んだ方が良いのでしょうか?

在庫高が少ない時期を選ぶ理由

小売業では、決算月には必ず在庫の棚卸しなければなりません。

棚卸とは、会計上の在庫金額と実際に棚卸しで確定した在庫金額の差異を調べるものです。

つまり、一品一品在庫数を数えていくという作業なわけです。

また、会計上の在庫金額と実際に棚卸しで確定した在庫金額に基準値以上の差異が生じた場合(これを「ロス」と言います)、その原因を徹底的に追求しなければなりません。

このように棚卸しの作業量を考えると、なるべく在庫の少ない時期にやると、その労力は軽減されます。

小売業やアパレル業界の企業が、2月や8月に決算月を設定しているのは、シーズンが終了し、シーズン品をバーゲン品として処分し、在庫高の少ない時期に当てはまるからなのです。

在庫を大量に抱えるようなビジネスでは、「棚卸しにかかるコストを最小限に抑えるためには何月決算が望ましいか?」ということも考慮してみるべきでしょう。

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